ザウルスSL-A300を購入してからそろそろ1年が経つ。
それまで Palm (Visor Deluxe) を使っていたので、アプリ起動が遅いのと、PIMの使い勝手の悪さは、ちょっと予想を超えたものだった。
そんな不満を抱く一方で、OSがLinuxでありJava環境もあるため、環境設定や開発の敷居が低いのはありがたかった。さっそく、PIMの閲覧・検索の不便さをカバーするためのプログラムをJavaで作ってみたりもした。
その後、B500/C700が発売されて、開発やソフト活用の話題がネット上にあふれ出した。それに引きずり込まれるように、いろんなことを試行錯誤してみた。
結局、今は普通のPIMマシンのような感じで使っている。常用しているのは次のようなプログラム。
・datebook2: 標準カレンダーで我慢ならないのは、日付の移動・表示が非常に遅いのと、検索するときに開始時点と方向 (将来か過去か) が指定できないこと。これが解消されているのがありがたい。
・ToDo: 標準PIM。Palmで使い慣れてきたのとほぼ同じなので、これ自体に関してはとくに不満はない。ToDoデータを、ガントチャートを縦にしたようなグラフで表示するJavaアプリも作ってみたが、結局あまり使わなくなった。
・アドレス帳: 標準PIM。これもとくに不満がない。
・HandSKK: ペンで正確に文字入力しようと思ったら、おそらくこれが一番速い。
・ZSafe: パスワード保存。
・Ruby/Qte: これがあるかぎりもう他のPDAには移れない。
・embeddedkonsole-ja: ターミナル。embeddedkonsole-pen も併用している。
・vim: 標準の vi (elvis) では、行の折り返し表示ができないので。
・w3m-m17n: ターミナルで使うテキストWebブラウザ。軽いだけでなく、ペン操作にも便利なようにできている。
・MiniRubyWikiを改変したもの: Linuxザウルス/WalWiki (塚本牧生さん) や、番外編「りぬざう→TiPOモドキへの道」 (TUNEさん) などに触発されて、MiniRubyWiki に手を加えて動かしている。メモ書きにはこれを embeddedkonsole-pen + w3m + vim で利用。ケーブル接続中はPCから読み書きできるのも便利。
PCとの連携ではザウルスショット、ザウルスドライブをよく利用しているが、PIMデータに関してはバックアップをとっておく以外に何もしていない。ザウルスをなくしたときに困るかも、という気もしないではないが、ファイルがXMLなので何とでもなるだろう。
単体での通信はまったくしなくなった。
この間、B500, C700, C750, C760と、キーボードつき機種が発売されてきたが、A300の後継機種をぜひ出してほしい。ペン操作PDAならではの便利さの追求が、まだまだ認知されていないようだけれども。
Posted by Hiroyuki KUROSAKI at 2003年08月02日 20:07サイン・インを確認しました、 さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)
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