2004年12月21日

EmacsのOutlineモード

ZaurusSL-C3000/初期設定/emacsその1 - なんだか、あちこちに書いているけれど、今度こそ本命。: ORGモードでアウトラインを書こう

で、T.Okanoさんが、Emacsをアウトラインプロセッサーとして使う方法を解説しています。

私は3年ぐらい前まで Emacs (当時はMule 2.3) を使って LaTeX 形式で
論文原稿を書いていました。auctex パッケージを使っていましたが、
アウトライン処理のためのキーバインドがなかなか身につかず、
もっぱらタグ入力支援環境として使っていたような記憶があります。

最近はプレーンテキストかRD形式で原稿を書いてから Word に貼り付けたり (rd2word)、
最初から Word で書類を書くことが多くなったこともあり、
Emacsにアウトライン処理関係の機能があることはほとんど忘れてしまっていました。

Wordのアウトライン機能や見出しマップ表示のような直感的なインターフェイス
でなく、複雑なキー操作を覚えなければいけない、というのがやっぱり苦痛です。

それでも、rdtoolに入っている rd-mode.el と、
howm の作者さんの作っている rd-mode-plus.el から間接的にOutlineモードは使っています。

最近EmacsのInfoを読み直してみて、これはちょっと便利かな、と発見したのは、
こんな使い方です。

1. M-x rd-mode で rd-mode (+ outline-minor-mode) にしておく。
2. C-u 20 C-x 3 で左に細いウィンドウを作る。
3. M-x clone-indirect-buffer で右のウィンドウを「間接バッファ」にする。
(※間接バッファにしないと、表示の変更が両方のウィンドウに反映されてしまう)
4. C-x o で左のウィンドウに戻る。
5. C-c @ C-t で見出しだけ表示する。
6. C-x o で右のウィンドウに移り、編集。

これでいちおう表示だけはWordの見出しマップっぽくなり、
左右とも表示は違っても同じバッファを参照しているので、変更はどちらで
行っても反映されます。
ただ、カーソル位置は同期しないので、左に表示されている見出しの位置に
ジャンプしたりはできませんが…。

元に戻すには、

1. C-x o で左のウィンドウに移る。
2. C-x 1 で1画面のみ表示にする。
3. C-c @ C-a で全ての内容を表示する。

私は C-c @ C-t と C-c @ C-a ぐらいしか身についていないので、
今のところここまでです。

Posted by Hiroyuki KUROSAKI at 2004年12月21日 09:21 このエントリーを含むはてなブックマーク
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Comments

作者の了解をとって、誤訳ありでマニュアルを訳してみました。

http://hpcgi1.nifty.com/spen/index.cgi?ORG_mode_Manual#i0

結構多機能なことがわかりましたが、使うのはこれからです。

Posted by: T.Okano on 2004年12月23日 23:32

拝見しました。すごいですね…。
アウトラインプロセッサとしては、階層の上げ下げが簡単にできるのがよさそうですね。

Posted by: noir123 on 2004年12月24日 11:19
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