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原書はずいぶん前に買っていたが、そのまま積ん読になっていた。最近ある研究会でこの本の邦訳が出ているという話をうかがい、あらためて邦訳を手にとった。
訳者の柴内康文氏はCMC (Computer-Mediated Communication) 研究の方として記憶していたので意外な感じがしたけれど、「訳者あとがき」を読んで納得。そして、この本のキーワードである「社会関係資本」についての日本での研究に、インターネット関連のものがいくつかあることも紹介されていて、しかもそれらの本もすでに入手して積ん読になっているのを再発見して、ああっ、やっぱり買ったらすぐ読まなきゃな、と反省させられた。
内容についてはあらためて (読了してから) 紹介したい……。
永崎研宣さんから新刊の『OpenOffice.orgで学ぶコンピュータリテラシー』をいただいた。
深水顕真さんから新刊の『みらいに架ける社会学』 (早坂裕子・広井良典編著、ミネルヴァ書房) をいただいた。
昨年夏、ロバート・J・ソウヤーの Hybrids を読み始めたことを書いたが、その後邦訳が出て、それも買った。すぐにでも読みたかったがなかなか手にとる時間が作れず、最近ようやく読み終えることができた。
井上順孝先生から新刊の『神道入門』(平凡社新書) をいただいた。
目次のページを開くなり、焦燥感が込み上げた。
ああっ、モタモタしているうちにまた先んじられた、という感じ。
いや、先生に先んじられるのは当然のことなのだけれど……。
だいぶ前にオライリーから出た本に Word 97 Annoyances というのがあり、Wordを思いどおりに使いこなすための初期設定や便利な使い方が満載で、重宝していた。結局邦訳が出なかったのが残念だったけれど。
『Word Hacks』はそれとは少し方向が違うが、フィールドコードの活用やスクリプト言語との連携、XML関係など、日常のちょっとしたルーチンワークの自動化に役立ちそうなネタがいろいろと紹介されていて興味深い。
ロバート・J・ソウヤーの「ネアンデルタール・パララックス」3部作の完結編、Hybrids を、10月の邦訳刊行が待ちきれずに原書を入手して読みはじめた。
藤岡大拙『出雲人―出雲学へのいざない』
暗い/内向的/社交下手/消極的/地味/勤勉/堅実/まじめ/努力家/進取性がない/即応性が弱い/活気が無い/若さがない/遊びがない
…自分のことを言っているのではなくて、この本の帯に書かれている文句だ。
このような典型的な出雲人の性格、生き方は、豊かな自然に恵まれた箱庭的な風土と、中央に対して常に負け組だった歴史によって編み出されたものだ、と著者は説く。
おっ、と興味をもたせつつ、中身は堅実な郷土史の本で、他県の人にもおすすめできる。
読み進めると出雲人の気質は自分にあてはまることが多くて、どんどん気が滅入ってくるのだが、最後に少しだけ救いがあるのでホッとする。
そういえば、年末年始に帰省したとき、松江のケーブルテレビで11月3日の「鼕行列」の録画映像をずっと流していて、皆なんとなく楽しそうではあるけれど、威勢よく太鼓を叩いている人たち以外は淡々とした様子でゾロゾロと練り歩いている姿が、ああ、いかにも松江らしいなあ、と印象的だったのを思い出した。
9時のNHKのニュースをチラッと見たら、『後巷説百物語』の表紙が映し出されていて、何事だろうと調べてみると……
「速報!京極が『後巷説百物語』(角川書店)で第130回直木賞を受賞しました!」。
あの「夏」からちょうど1年後の夏、小説家関口は探偵榎木津のお供として、白樺湖畔の壮大な洋館に招かれたが、そこは「鳥の城」と呼ばれ、当主の新婦が殺されるという……(以下ネタバレ注意)。